第33回
ベトナムの証券取引
ベトナムの取引所は2つあります。
ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所です。
日本の東証や大証と同じように見えますが、
同じ銘柄が上場していることはありません。
基本的には、ホーチミンは日本でいう一部上場銘柄を扱い、
ハノイは二部市場銘柄や店頭銘柄のようなものになっています。
もっとも現状ハノイにも大型銘柄がたくさんあることもあって、
政府主導で、両市場で銘柄の上場市場の入れ替えなどが
行われていくようです。
1年後には、明確に役割分担がなされると思われます。
同時に、国債や社債の取引はハノイに集中されることになります。
取引ルールについて、以下に纏めてみました。
■ 取引ルール
◆ ハノイ証券取引所
取引日 |
月〜金曜日(土日、祝日は休場) |
取引時間 |
通常取引 |
8:30〜11:00 |
相対取引 |
8:30〜11:00 |
取引単位 |
100株 |
取引方法 |
ザラ場方式(日本市場と同じ) |
株式額面 |
10,000VND |
刻み値 |
100VND刻み |
値幅制限 |
前営業日加重平均値の±7% |
注文方法 |
指値注文のみ |
◆ ホーチミン証券取引所
取引日 |
月〜金曜日(土日、祝日は休場) |
取引時間 |
通常取引 |
取引1 |
8:30〜9:00(板寄方式、始値確定) |
取引2 |
9:00〜10:15
(ザラ場方式、日本市場と同じ) |
取引3 |
10:15〜10:30(板寄方式、終値確定) |
相対取引 |
10:30〜11:00
(*2万株以上、市場外の大口取引) |
取引単位 |
10株 |
株式額面 |
10,000VND |
刻み値 |
100〜49,900VND |
100VND刻み |
50,000〜99,500VND |
500VND刻み |
100,000VND以上 |
1,000VND刻み |
値幅制限 |
前営業日終値の±5% |
注文方法 |
ATO注文(取引1) |
指値注文(取引1、2、3) |
ATC注文(取引3) |
※ ATO(At The Opening)
成行注文。取引1でのみ有効、指値注文より優先される。
※ ATC(At The Close)
成行注文。取引3でのみ有効、指値注文より優先される。
■ 外国人の株保有比率制限
各銘柄の49%(民間銀行の場合は30%)までしか
外国人全体で保有できないという制限があります。
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来週からは、ベトナム市場について
時間を遡ってお話させていただきます。
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