横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第58
相場がよくありません

ベトナム株式市場がやや軟調です。
通貨切下げによるマクロ経済の不安、市中金利の値上がり、
証券会社19社の信用等取引の当局調査により
国内投資家の投資意欲が冷めている結果と考えています。
相場を支えていた大手証券会社の自己投資部門も、
一時休止状態になったといわれています。

ホーチミン証券取引所のインデックスで
450〜550のボックス圏に入っているというのが大方の見方ですが、
450前後の足踏みがしばらく続くといった見方が
体勢を占めています。
先のタンロン証券のアナリスト(副社長)と、
12月17日にビアホイ(日本で言うビヤホール)で
ずいぶんビールを飲んで本音を聞きましたが、
強気であった彼も、12月の値上がり期待としていた
自分のコメントについては
修正せざるを得ないとも発言していました。

その一方で、タンロン証券の社長や
系列のアセットマネージメントの社長とも同伴していたのですが、
彼らの口からは、先週後半から
大手証券の自己売買部門は買いに入り始めていることや、
VIP顧客の買い注文が
同時に新たなポートフォリオを組み出していることが
話題となりました。

相場について確信的なことを発言することは
差し控えたいのですが、
買う時期といったことを考えるのであれば、
全体的に冷めた状況になった今かなと考えます。
もちろんナンピンといった意味でも考えています。
中長期での投資を推奨させていただいているものとしては、
右肩上がりの新興市場の
一時的なリセッションと考えていただきたいと思います。

ビアホイで帰り際に泥酔した私の背中を 誰かがたたきました。
先のアナリストですが、
「ヨコヤマ、12月は外れた。
でも、10勝9敗の自分を信じる気があるなら、
1月の相場がよいことをいっておく。」
泥酔と騒音の中で、いくらになるかは聞き取れませんでしたし、
中長期投資に目先の予想もそれ程重要ではないとは言いましたが、
NO.1アナリストとしてのリピュテーションもあるでしょうから、
覚えておいてみましょうか。


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2009年12月15日(火)

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