山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第11回
こんな死に方してみたい

朝から死ぬ話なんて、
と思われるかもしれませんが、
以前、面白い本を読みました。
『私の死亡記事』(文春文庫)というタイトルの本です。
内容は
『あなたが亡くなった時に、
どのような死亡記事が掲載されると思いますか?
ご自由にお書きください』
存命中の著名人の方々に、こんなお題を出して、
ご本人が執筆するというものです。

よくもヌケヌケとこんな自慢を書き連ねたものだと呆れる人や、
こんな風にご自分のことを書ける人はいいなあ。
と思う人がいたり、ちょっと他ではお目にかかれない本です。
例えば、私がそれまでマイナスのイメージを抱いていた人が、
滑稽な人生の結末を迎えることになっていると、
「なかなかいい死に方をするなあ、本当はいい人じゃないのかな?」
と良い印象を持つようになりました。
反対に思慮深そうだと思っていた人が
自慢をタラタラ書いていると、
「なーんだ」とガッカリしたものです。

私は以前から思っているのですが、
学歴や業績を自慢してみても、
そういった種類の偉人は歴史を遡ると、腐るほどいるのであって、
あの世へその自慢を持っていったとしても、
自慢にはなりません。
もしあの世があるのなら、
ローマ時代の賢帝と云われる人を始め、
偉人と云われる偉人がギュウギュウひしめきあっているのですから、
所詮霊界では新人扱いで、
挨拶まわりやぞうきん掛けをさせられるのが
オチではないでしょうか?

私は今までに祖父、祖母、飼い犬と臨終に立ち会ってきました。
死の際っていうのは、見ているだけで辛くなりますね。
はずれ籤なしの死神からのラブコールは
この私にもいつかその順番が回ってくるのでしょうが、
よく生きることはよく死ぬことだと云いますから
死ぬときにはいい人生だったと振り返ることのできるように
過ごしたいと思っています。

さてご紹介の本を読んだ後、
私がこの人はスゴイと思った人はガッツ石松さんです。
なんと、ボクシングの元チャンピオンは
ガッツポーズを決めて86才でお亡くなりになるそうです。

こんな死に方って、素敵ですね。


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