山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第12回
どんな自慢話が聞きたいですか?
体力自慢前編

補聴器販売店で、
人生の幾山川を越えてこられたお客様方の
お話しを伺っているうち、
ひょっとすると、人は皆そうなのかもしれませんが、
世間話の最後はたいてい、
人の悪口を言うか、自慢話しをされるか
どちらかに行き着くことに気がつきました。

というわけで、
今日からは印象に残った自慢話について
思い出す侭、書いていこうと思います。

さて、皆さんはどんな自慢話に興味がありますか?
「ヒトの自慢なんか聞きたくない」と
おっしゃる方も多いでしょうが、
私も以前はそうでした。
しかし、大勢の人たちと接しているうちに、
これこそが、人間性をあらわしていて
研究に値するテーマだと思うようになりました。

尤も、いまだヨチヨチ歩きの私が
このテーマを取り上げると云うこと自体、
大変おこがましいことなのですが、
世間でお年寄りと言われるような方たちから
自慢を聞かされた時に
「このおじいさん、おばあさんかわいいなあ」と
思った順に並べてみました。

1.体力自慢
2.旅行自慢
3.孫自慢
4.世話役自慢
5.学歴自慢 職業自慢 家柄自慢
6.不幸自慢

読者の皆さんから異論が出るかもしれませんが、
私は体力自慢を聞かされることが一番楽しかったです。

そして、その体力自慢といえば、
頭に浮かぶのは、ある耳鼻科の先生です。

総合病院や開業医の先生方へ
紹介いただいた患者さんの結果をご報告することは
日常業務の一部でしたが、
そんないつもと変わらないように思えたある日のこと。
出会ったその先生はとてもユニークな方でした。

ちょうど80歳を迎え、目は真ん丸。
まるで、キューピーちゃんが
そのまま年をとったようなお顔でした。

先生は学生の頃、地方の大学に通われており、
勉学の合間には、学校のグラウンドをジョギングして
気分転換を図られていたそうです。
また、立ち泳ぎが得意で、若い頃は
何時間続けても疲れなかったとおっしゃっていました。
そんな話しを聞かせていただいているうち、先生は突然、
「学生時代の友人に会いたいなあ」とおっしゃられ、
天井を仰ぎ見ました。
懐旧の念に駆られたようでした。
タイムスリップした先生に私は声をかけることも出来ず、
沈黙の時が流れ始めたように思ったのもつかの間のこと。
予期せぬことが私の身に襲い掛かりました。


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