山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第19回
秋祭りにも高齢化のさざ波

小学校の同級生だった祭り男の誘いを断りきれず、
私は去年から地元の秋祭りに参加しています。
今までさしたる興味もなく、祭りを見ることがあっても、
半ばシラけた思いで眺めていましたが、
「同じアホならやらなきゃ損」と云うその友人の言葉をきっかけに
始めてみると、結構面白いものですね。
祭りに参加する人には
「男のなかの男、元気な男、色の真っ黒な男」と云った
イメージがあり、
「無口で大人しい、青白きモヤシっ子」の私には
無理なのではないかと思っていましたが、
参加してみればそんなことは関係ありませんね。
先入観に囚われていたようです。

こういった固定観念が視野を狭くすると感じたので、
これからは何でもチャレンジしようと思っています。

しかし例に漏れず、祭りにも高齢化の波が押し寄せています。
私が参加した地区をみてみると、
去年と担ぎ手の顔ぶれがほとんど変わっていません。
現在、平均年齢が30代前半のメンバーのなかでは、
29歳の私は若い部類に入りますが、
皆、1年に1歳ずつ年を重ねるのですから、
10年後、どうなるのだろうかと心配になってきます。
私は友人の誘いで参加しているものの
本当は、別の地区の住人なので、
縄張り意識、仲間意識が強かったであろう
昔からは考えられないことですね。
10代の少年もいますが、数えるほどで
汗くさいことをしたくないと云う
今の社会的風潮をあらわしているのかもしれませんが、
根本的な問題として子供が少なくなっているのは
事実のようです。
先日行われた祭りで、見物人が発した
「若い子がいないなあ」という
嘆きにも似た声が聞こえたのも無理ありません。
また、他の地区では、
地元の人間だけでは人手が足りないため、
外国人の出稼ぎ労働者が御輿を担いだこともあったと云う話を
耳にしたことがあります。

他地区の者や外国人の参加を受け容れると云うのは
日本の将来の姿を暗示していると
いえるかもしれませんね。


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