山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第20
理想的な夫婦の在り方

高齢化社会といわれる今の時代、
最近はどこへ行っても
老いてますます元気な方を見かけることが増えてきました。

秋祭り当日の昼さがりのことです。
布団太鼓やだんじりのお披露目というわけで
私はメンバーの一人として町なかを練り歩いていました。
歩いているだけで汗がダラダラ出てくるほど
日差しが強く、次第に頭がボーッとしてきましたが、
一服の清涼剤を飲んだような
気持ちの良い光景に出くわしました。

沿道にいたおじいさんがジャンプしたので、
何事かと思い、よくよく見てみると
納得のいく写真をカメラに収めることができたようで、
その方の奥さんとおぼしき
おばあさんとハイタッチされていました。

お二人とも70代後半とお見受けしましたが、
祭りの見物人が大勢いるなか、
人目を気にせず、手と手をとって喜んでおられる姿は
微笑ましい光景であり、
これこそが理想的な夫婦像ではないだろうかと思いました。

さて、幸せであるか否かは、過去の体験を下敷きとした
その人の価値観によって違います。
たとえば、周囲からは
同じ状況に置かれているように見える二人がいたとしても
一方は現状に満足し、
もう一方は不満だと感じることがあるでしょう。
また、生まれたことが不幸の始まりだったと考える人もいれば、
生まれてきて良かったと思う人がいるように、
価値観によって、その人の幸せの目盛りが上下します。

ですので、一般的には他人が人の人生の満足度を
あれこれと判断できることではありません。

それにも拘わらず、前述のご夫婦は
ハイタッチひとつで
夫婦円満であり、人生を謳歌されていることが
どなたにもわかりますよね。

将来お二人のような夫婦になりたいものだと
私はだんじりを曳きながら、
未だ見ぬパートナーの姿を頭に描くのでした。


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