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          第27回 
          髪の余命診断を受ける 
         今日は、少し話しが脱線しますが 
          先日、私が理髪店へ行ったときのことです。 
          初めてのお店だったにも拘らず、 
          そのお店のご主人は、40代半ばのいかにも人の好さそうな様子で、 
          すぐに打ち解けた会話となりました。 
        そのとき、私は世間話のつもりで何の気なしに 
          「最近髪の量が少なくなった気がするのですが・・・」 
          と口にしたところ、 
          「ウ−ン、髪が細くなってきています。 
          でも、あと5年らいは大丈夫ですね」と教えてれました。 
          だとすれば悲しい哉、 
          私は今29歳なので34歳で禿げるということですね。 
        しかし、それでは可愛そうだと思ったのか、 
          「いや、10年らいですかね」と慌てて言い直しました。 
          私はご主人のあまりにも正直な答えに笑ってしまいましたが、 
          流石プロですね。 
          そんなことまで、すぐにわかるんですね。 
            
          ところで、私は占いや御神籤はゲ−ムの一種だと考えていますが、 
          散髪屋さんがする髪占いを信じないわけにはいきません。 
          気休めに、抜け毛予防法を訊いてみると 
          ご主人曰く、「女性ホルモンを注射すればいいんですよ」 
          男の頭頂部は男性ホルモンが多いために禿げやすいのに対し、 
          側頭部は女性ホルモンの割合が多いので、 
          禿げにくいのだそうです。 
          「ヘエー、いい方法を仕入れることが出来た」と 
          喜んだのもつかの間のこと。 
          「一つ問題があります。 
          注射を打ったら胸が大きくなりますよ」 
        まったく、悪い冗談の好きなオジサンでした。 
        さて、少しばかり筆の家庭内暴力を起こせば、 
          父は30代の頃から髪が薄かったと記憶しています。 
          毎朝出勤前にブラシで頭をマッサ−ジしたり、 
          鏡とにらめっこしていたことを考えれば、 
          やはり、これは遺伝なのでしょうね。 
          残念ながら努力は報われませんでしたが、 
          時の流れとは不思議なもので 
          今の父の頭は年相応に見えます。 
        このコラムがアンチエイジングを目標にしているにも拘らず、 
          志とは相反する数年後の私の頭ですが、 
          読者の皆さん、「看板に偽りあり」とは言わないでださい。 
          こればっかりは仕方ありませんよね? 
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