山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第29回
東西比較論 大阪編

聖徳太子が建てたと言い伝えられる大阪の四天王寺は
弘法大師空海の命日で「お大師さん」と呼ばれる
毎月21日に多くの人が訪れます。
そこで早速、私も取材?を兼ねて当日に行って来ました。

さて、四天王寺へ続く道には 3、4人ほどしか、
横になって歩けないほどの小さな商店街がありますが、
そこは露店なども数多く立ち並んでおり、
年配の方の嗜好を知ることができます。

ざっと挙げると、
写経用紙や「千枚通し」と云う水に溶かして飲むお札や
仏前に花の代わりに供えると云う「高野槇(コウヤマキ)」が
売られているのは、お寺の近くと云う場所柄の所為でしょうが、
他には昆布、靴、バッグ、ズボン、タオル、手鏡、
そしてファスナーまでもが扱われていました。
靴やズボンなど、体に身に着けるもので
ちょっとしたオシャレをすることは
いつの世も変わらぬ贅沢なのでしょうが、
どのくらいの値段のモノに人が集まっているのか、
注意して見てみると
大体500円から1200円くらいまでで、
それ以上の値段になると、ほとんど人が寄り付きません。

先ほど挙げた商品は皆が考えつくようなモノですが、
他の人より工夫しているなあ、という露店のオジサンがいました。
モモ・肘あてのヘルスバンドを売っており、
私がいろいろな露店を見たなかで、それは唯一の商品でした。
オジサンの話術に引き寄せられたのか、
値段が300円から500円と安い所為なのか、
おそらくその両方なのでしょうが、
常に数名のお客さんが商品を手にとっていると云った様子で、
簡単には、人の流れが途切れそうにありませんでした。

他にも、人がワンサカと押しかけているお店がありましたが、
それは健康食品のお店でした。
果たして、健康食品を食べてどれほど健康になれるのか
素人の私にはわかりませんが、ギョ−ザやメラニンの報道後、
食料品は国内産のものを買う人が増えたことを見てもわかるように
これも、不健康にはなりたくないと云う
人の不安を上手く取り除くことに注目した
心の隙間産業の一つとも云えるかもしれませんね。

ところで、私はお昼の13時頃に四天王寺を訪れたのですが、
そのときには、歩くのも難儀するほどだった人の波が
15時を過ぎると、嘘のように引いていました。
こんなところにも高齢化社会の特徴の一端が見られるのですね。


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