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          第31回 
          東西比較 場所は変われど人は変わらず 
         東は巣鴨、西は四天王寺と年配の方々の巡礼地を訪れたところ、 
          共通してみられた点がいくつかありました。 
        先ず、価格について考えてみると 
          マンションの家賃一つとってみても、 
          大阪なら5、6万円前後の物件などザラにありますが、 
          東京には見当たりません。 
          ですので、私は巣鴨も四天王寺より 
          値段の高いお店が並んでいるものとばかり考えていましたが、 
          実際は大差ありませんでした。 
          東西共に1000円前後までが年配の方にとって 
          手ごろな価格と云えるようです。 
        少し気になったのは、 
          どちらの商店街にもあったコンビニエンスストアに 
          年配の方の姿が全くみられなかったことです。 
          コンビニが日本に登場してから 
          彼此30年以上経っているにも拘らず、 
          このような状態が続いている理由は、 
          商品が若者やビジネスマン向けであることや、 
          安売りをするス−パ−に比べて 
          定価販売が多いことが、原因でしょう。 
          しかし、来たる超高齢化社会では  
          コンビニの品揃えも一新されるでしょうから、 
          一番の売れ筋が杖や、老眼鏡なんて日が来るかもしれませんね。 
        巣鴨も四天王寺も 
          街の風情や露店を楽しみながら、 
          ブラブラ歩いていると云った様子の人が大多数でした。 
          私は歩くことを苦にしないタイプですが、 
          最寄駅から近いと云っても、実際にアチコチ歩いてみると、 
          結構な距離になるので、足腰が丈夫な方でないと 
          一寸しんどいだろうなあ、と云う印象を持ちました。  
        そうすると、年齢を重ねるにつれて 
          体の不調が訴える人が増えますが、 
          そのなかで、一番多いのが腰の痛みかもしれません。 
          皆さんもお寺へ行かれたときには献香所で 
          焚かれている線香の煙を  
          調子が良くなって欲しい体の部位に当てると思いますが、 
          見ていると、70代以上の方は必ず腰に煙を当てておられました。  
          そのときに、「ココが悪いから」と冗談交じりに頭に煙を当てる人は 
          東京でも大阪でもおられましたが、 
          これって古今東西変わらないものの一つでしょうね。 
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