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          第32回 
          東西比較 趣味は若さを保つ常備薬です 
         今回、私的「奥の細道」をして、不思議に思ったことがあります。 
          それは、東西共に女性の姿が多く見られたのに対して、 
          男性の姿はほとんど見られなかったことです。 
          比率にすると8対2くらいになるでしょうか。 
          女性は2人から5、6人のグル−プなのに 
          男性は1人か夫婦で来られていました。 
        学生時代を思い起こせば、小学校から高校までのように 
          40人以上の大所帯が四六時中、同じ部屋で生活をしていた頃、 
          男はいつもワンパク小僧と大人しい子の 
          二大派閥に分かれていました。 
          それに対して、女の子は第一派閥と云っても、 
          せいぜい7、8人くらいまでで、 
          いつも2人でいると云う最小単位のグル−プも 
          結構見られたものです。 
        理性が未熟である子供のころが、 
          他のどの時期よりも人間の本能が表れていると考えることは、 
          極く自然でしょうが、 
          冒頭のケ−スを考えると 
          年を重ねて、男と女はそれぞれの性差によって 
          本来備わっている性質と反対の行動をとっていることになります。 
        どうしてこんな逆転現象が起きるのか、私には理解できませんが、 
          ひょっとすると、60代以上の男性で 
          孤独地獄に陥っている人は多いのではないでしょうか? 
          そうならないためには、 
          まず第一に趣味を持つことが必要でしょうね。 
        そのように感じるのは、私が友人たちと顔を合わせると、 
          必ず、仕事の話になるからです。 
          もし、私と同年代で趣味の話ばかりするような人がいれば 
          「アイツは果たして、仕事に精を出しているのだろうか?」 
          と、周囲から疑われるかもしれません。 
          しかし、自営業でない限り、定年を迎えると 
          それまで勤めていた職場とのお別れが待っています。 
          そうなると、仕事とは別の話題が必要になりますが、 
          そのときに、どんな話が出来るかが  
          他人から見て「面白い人かツマラナイ奴」か判断される 
          リトマス紙になるのでしょうね。  
        趣味が出来れば、それが生きがいとなり、 
          自然と話題も増えて、友人の輪が広がるのだから、 
          これはぜひとも、若さを保つ常備薬として 
          一つは持っておきたいものですね。 
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