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          第36回 
          カッコ良くなるための第一歩 
         カッコよくない私が、筆の力を借りて、 
          今日はエラソウなタイトルをつけました。 
          ホント、読者の方には合わせる顔がありません。 
            
          さて、若造の私の目から見て 
          「やさしい、面白い、かわいらしい、カッコイイ人」が 
          いい年のとり方をされていると思います。  
          しかし、当時就いていた仕事柄 
          人生の酸いも甘いも知り尽くしたような年齢である 
          お客様のお顔を思い出してみても 
          四拍子揃った方は、それほどおられませんでした。 
          今、私がこんなことを書けるのは 
          既にその会社を退職したからと云う面もありますが、 
          多額の保険金が手に入ったと、 
          その原因を聞かされれば、 
          誰もが不謹慎だと思うようなことを 
          臆面もなく口にする人や、 
          強引に20代の女子社員に携帯番号を訊き出そうとする 
          現役の70歳過ぎのお医者さんがいたり、と 
          いろいろな方がおられたからです。  
        「二年前はボンヤリと過ごしていた。 
          今は時間が惜しいから、大切にしないと」 
          そう私に云うのは、中学三年生の女の子です。 
          その女の子はある方面の職業に就きたいと 
          幼い頃から習い事に通っているのですが、 
          彼女にスケジュ−ルを訊くと、平日もそうですが、 
          週末もほとんど休むヒマがありません。 
          本人も、家庭教師の時間が貴重な勉強時間だとわかっているので、 
          他の子なら、勉強の合間に休憩をするところ、 
          彼女は二時間近く、休みなしでブッ通しで勉強します。 
          私は今まで、多くの子供を見てきましたが、 
          そのときの集中力たるや恐ろしいものがあります。   
          普段の言動も落ち着いていて、 
          まったく私と彼女のどちらが大人かわかりません。 
        このように、先に挙げた70歳以上と15歳を比べてみると 
          年をとっているのは、生まれてから時間が経っているだけで、 
          年齢は人格とは関係ないことがわかります。 
        「あのおじいさん、おばあさんキライ」 
          と、周囲から云われないためには 
          先ず、修身の科目をマスタ−する必要があるでしょうね。 
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