山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第38回
脇は砂糖よりも甘いほうがいい

世間には「憎まれっ子世に憚る」を
地で行くような人もいますが、
晩年は不遇で終わることも多いのではないでしょうか?
人が寄ってくるには脇が甘いことも条件の一つでしょうね。

しかし、見るからに気難しい人も結構おられます。
以前お会いしたある男性は
彫りが深く、はっきりしたお顔で
昔はさぞモテただろうな、と思わせましたが
始めから最後までムッツリと黙ったままでした。
隣にいた奥様は
「いつもこうなんです」とホトホト困ったような顔で
私に愚痴をこぼしておられましたが、
さぞ味気ない家庭生活を送っておられるのだろうな、
と同情しました。
また、あまりにも神経質な人には口を利くことすら
いつも以上に気を遣う必要があり、
却ってこちらの神経がやられそうになるので
敬遠したくなります。
雨がやんでも傘を差していては
ご自分の人生に陽が当たらないでしょうが
本当はこんな方たちこそ、自慢話をするべきなのでしょうね。

私が年をとれば
こんな人になりたいな、と思うような方は
お話しすると楽しくて
どことなくかわいらしさを持ち合わせておられます。
ある75歳の男の方は
「いつも私がみんなに連絡をとらなきゃ始まらないんですよ」と
嬉しそうに友人の世話を焼いていることを自慢されていましたが
ご自分の孫くらいの私に無邪気に仰るのですから、
周囲の人から引っ張蛸なのもわかるような気がしました。
ですので、自慢ランキングもその方の話しっぷりによって
あってなきが如しと云えます。
稚気愛すべしと思われるような方は
いい人生を歩んで来られたとわかりますし、
ずっとそうなのでしょう。

かわいらしさと面白さは、
どちらも人の感情を和らげるので
親戚関係にあるのでしょうが、
これも、人生行路に備えておきたいものの一つですね。


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