山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第43回
友人は遠きにありて思ふもの

お正月に私へ届いた年賀状のなかには
今度はいつ顔を合わせるのかわからない、
年に一度の便りを交換するだけの仲になってしまった
年賀状友達もいて、ちょっぴりさびしく感じましたが、
読者の皆さんのなかにも
同じような経験をもつ方はおられるのではないでしょうか?

ところで、日経新聞の「交遊抄」のコラムを読むと、
世間から功成り名を遂げたと思われている方々が
友人として紹介している人々の肩書きの大部分が経営者なのは
経済新聞という表看板の所為もあるかもしれませんが、
他には政治家や官僚、医者、学者、スポーツ選手といった
名前などもチラホラみられます。
やはり、同じ程度の収入や社会的地位にある人同士なら
安心して深い付き合いができるということなのでしょうか、
古くからの友人を挙げている方は少なく、
「昔は友達。今、他人」というのは
誰に限らず当て嵌まるようですね。

また、定年を過ぎた頃から
同窓会へ出席する人が増えると言われますが、
それも長続きしないことが多いようですね。
以前、年配の女性のお客様が
「もう同窓会には出席しないのよ」と仰っていましたが、
不愉快な出来事があったのだろう、と
容易に想像がつきますし、
私自身振り返ってみても
給料や勤め先によって友人の品定めをする人や、
同窓会を自分の背伸び大会だと勘違いしている人がいて、
数年間顔を合わせないうちに、
互いの考え方に大きなズレが生じていると
気付かざるを得ないこともありましたが、
同じような理由で次第に足が遠のく人も多いのではないでしょうか?

そんなことを言いつつも、
中学校の同級生数人との忘年会(同窓会)には
私は欠かさず出席しますが、
仲が良いといっても会うのは年に一回か二回程度です。
近況報告しても皆それほど変わりはなく、
一緒にいて落ち着くといったところですが、
今のところ、友人間で倦怠期に陥ることがないのは、
普段は顔を合わせることもなく、
利害関係がないためかもしれません。
そう考えると、友人は遠きにありて思ふもの、
といった面が強いのかもしれませんね。


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