山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第44回
相談するにも目利きが必要

以前、80歳を過ぎたある女性が
「あの有名な占い師に占ってもらったら、予言通りになった」
と言うので、
何を占ってもらったのか訊ねてみれば、
私には、さして悩む必要のないことに思えて
拍子抜けしたことがあります。
問題を抱えたご本人にしてみれば
藁にもすがる思いで相談されたのかもしれませんが、
私が思うに、
占い師とは通りすがりの心理カウンセラーであり、
大抵の相談者にとっても、占いはそのときの楽しみに過ぎず、
当たるかどうかは
二の次だと思っている人は多いのではないでしょうか。

相談するということは
他人のモノの考え方を自分の頭に注射することですが、
私は波乱万丈の人生を送りたいのなら
波乱万丈の人生を送ってきた人に、
穏やかな毎日を送りたいのなら
そういった人生を送ってきた人に相談するのが良いと思います。
世間のことに通じている苦労人なら
何でも知っているかもしれませんが、
そもそも、モノの考え方が悪かったことが
苦労した原因かもしれません。
そんなわけで、占い師は人を見る商売と言われますが、
悩みごとのある人も
「アノ人なら親身になってくれて、いいアドバイスをもらえる」
と思って相談するのですから
実のところ、アドバイスをする側も、もらう側も
人物を見る目利きが必要なのでしょうね。

しかし、人に言われたことを素直に受け取って
そのまま実行する人はどれほどおられるのでしょうか?
自分で考えて、考え方が変わるのはわかりますが、
人から言われたからといって、
コロコロ自分の考えが変わるなら、
そもそも自分の考えがなかったことになります。
そういう風に思う私ですから
人から頑固者だと言われるのかもしれませんが、
今日のコラムは理屈っぽくなってしまいましたね。
でも、私の名前が名前だけに仕方ありませんよね?


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