山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第49回
家庭教師も楽ではありません

最近、中学三年生の男の子が
体験学習で幼稚園に行ってきたそうですが、
私が「どうだった?」と聞くと
「子供の相手は疲れる」との答え。
その言葉をそのまま少年に返すと、苦笑いしていましたが、
少しは私の気持ちをわかってくれたようです。

ところで、家庭教師をしていると
ズッコケそうになることもままあります。
ある時、盲腸の手術が無事に終わって、
退院したばかりの男の子の母親は
「学校を休んでいた間に大切な授業があったのに、
主人が子供になんにも教えないので困っているんです」
と、真剣な表情で私に訴えました。
さて、どんなことだろうか?と思っていると
「性教育を息子に教えてください」と頼まれて
私は目をシロクロさせたことがあります。

また、私がお邪魔する家の子供が
不登校といったことも珍しくありません。
そして、そういった子は人に会うのが億劫になり、
家から外へ出たがらないこともよくあることです。
そんな男の子の一人、といっても今は24歳ですが
十年前、こんなことがありました。
私が言うまでもなく、中学生といえば思春期であり、
異性に目覚める時期です。
「お願いがあるんやけど」とその少年があらたまって言うには
エッチな本を買ってきて欲しいとのこと。
こちらは先生と呼ばれても、拝まれても仮の姿です。
でも、なんでオレがこんなことをしなくちゃいけないんだ、と
思いながらも本屋へ行きました。
まったく、これが本当のサ−ビス残業でしょうね。

そして、別の少年の母親は仕事に出かけていて、
家を留守にしていたことも多かったのですが、
私が訪れて何度目のことだったでしょうか。
勉強部屋に入ると、
犬のフンがそこら中にコロコロと落ちていたのです。
家の中で大型犬を放し飼いにしているのは知っていましたが、
私が座る座布団のすぐ横にもあるのですから、
心穏やかではありません。
一度は様子を見てみましたが、
やはり次に訪れたときも同じ状況でした。
私は心の中で大層フン慨し、
二度とそのお家へ足を運ぶことはありませんでしたが、
思わぬ体験をすることってあるものですね。


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