山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第51回
これからの成長産業?

本屋へブラリと立ち寄ってみると
補聴器について書かれた本がほとんどないことに気が付きました。
お医者さんによる本ですら数えるほどですから、
初めて補聴器を購入しようかと考えておられるような方は
知識を仕入れることもままならず、
随分戸惑われるだろうなと、改めて感じました。

そういうわけで、今日は補聴器購入マニュアルなるものを
皆さんにお届けしようと思います。
ここで「俺には関係ないことさ」と背中を向けようとする方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、人の顔よりも先に耳を見てしまう癖が抜けきらない
職業病の後遺症?を抱える私が街を歩いていると
補聴器を装用されている方は結構見かけます。
そのような状況ですので、
これからの高齢化社会における成長産業は
意外と補聴器業界、なんてことがあるかもしれませんね。

さて、「補聴器って、どこでどのように購入すればいいのだろう?」
「値段は幾らくらいするのだろう?」
と思われる方も多いでしょうが、
それは追々ご説明させていただくとして、
以前ご紹介したように補聴器には寿命があり、大体四、五年です。
補聴器を初めてお使いになる方は六十代後半や七十代が多いですが、
そうなると平均寿命が延びている今の時代、
購入されてから三度、四度と何度も買い換える必要が出てきます。

ただし、ときには補聴器の必要がない方もおられます。
一つは聴力の良い方。
もう一つは聞く耳を持っておられない方です。
ご家族に連れられてやって来られたあるお客様は
「聞こえなくてもみんなが大きな声で喋ってくれるからいいんだ」
と仰っていましたが、
それだけで、交際範囲が狭いと
いっぺんにわかってしまいますよね。

本当のところ、少し聞こえにくいからといって
神経質になりすぎる必要もないのかもしれません。
「都合の悪いことだけ聞こえないんだ」
「普段はあまり聞こえないのに
悪口を言われたときだけはよく聞こえる」
といったようにお客様のなかには
茶目っ気のある方が何人もおられましたが、
そんな風に言える人が私の理想とする人生の先輩像ですね。


←前回記事へ 2009年2月7日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ