山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第56回
笑って安心、老後の暮らし

私が言うまでもなく、
よく笑う人は人に好かれますし、
それだけでお元気だとわかりますが、
ある日、友人の家へ遊びに行くと
隣の部屋からおばあさんの大きな笑い声が聞こえてきました。
私は一瞬、どなたかと電話で喋っておられるのかと思いましたが、
そうではありませんでした。
襖から洩れてきたテレビの音をよくよく聞いてみると、
やはり大阪ですね。
吉本新喜劇を御覧になっていたのです。
そして驚いたことに、しばらくすると再び
「ハッハッハ」の声。
これが私のお邪魔したわずかな時間のうちに
何度も繰り返されました。

友人によると、
今年で八十三歳になる彼のおばあさんは、
他のお笑い番組もこまめにチェックされているそうです。
そのなかには女子高生や女子大生が
よく見る番組も含まれているのですから
笑いのツボがそれだけお若いということでしょうね。
私は帰るときに、
おばあさんと簡単にご挨拶を交わしましたが、
なぜだかすごくお話しがしやすいと感じたのは
そんなところにあるのかもしれません。

しかし、知人から聞いた話によると、
おばあさんと同年代の方には
喋るときに眉間にシワが寄ったり、
「もう死にたい」と口癖のように仰る方もおられるそうで、
どうしてこんなにも違うのだろうかと思いますが、
笑うがための失敗ということもあるようです。
というのも、なんと、おばあさんは笑いすぎて
顎がハズレたこともあるそうです。
ご本人はまさかハズレたとは思っておられず、
また、気にも留めておられなかったようですが、
二日経っても違和感があり、
笑いにくいからという理由で漸く病院に行かれたそうです。
このエピソ−ドを聞かされて、
それこそ、私がプッと吹きだしてしまいましたが、
このように毎日を楽しんでおられる方が
本当の意味での人生の勝者なのでしょうね。


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