山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第57回
食の道は長寿への近道?

衣食住のなかで、お金をふんだんに使っても、
それほど人の目を気にせずに済むことは食べることでしょう。
それというのも、お金を使おうにも人の胃袋には限度があり、
値段も他の二つと比べると安いため、
お金持ちもお金を使うに使えず、
また、懐のさみしい人でも、
比較的容易に手を出せる範囲の金額ゆえ、
誰が珍味を口にしても、人から嫉妬を買うことが少ないためです。
家やファッションを取り扱ったテレビ番組が少なく、
グルメのそれが多いのは
そんなところに原因があるかもしれません。

ところで、食い意地の張っている私は食べ放題のお店に行くと
ご飯を三杯から五杯おかわりするのですが、
その私がもし、八十代を迎えることができたとしても、
この方には敵わないだろうと思うのが、
昨日ご紹介した友人のおばあさんです。

たとえば、友人が回転寿司のお店で二十皿平らげると、
おばあさんは孫に負けてはならじと
テーブルにお皿を十三皿積み上げるし、
焼肉屋さんへ行くと、野菜やご飯には目もくれず、
焼き肉ばかり食べておられたそうです。
折角お店に行ったのだから、
食べるのは当たり前といえば当たり前ですが、
それを見た家族は、おばあさんがあんまりよく食べるので、
また顎をハズすんじゃないかと心配したそうです。
その他に、晩酌にビールを飲むことも楽しみで、
手押し車にスーパーで買った
十二本入りのビール一ケースを載せて
お家に帰って来られたこともあるそうです。

そんなエピソードを聞くと、
百五十センチに満たない小さな体のどこに
それだけの力と胃袋があるのか不思議ですが、
やはりというか、歩くスピードが早く、
おばあさんと友人の二人が並んで歩くときなど、
うかうかしていようものなら、
孫がおばあさんに置いていかれるそうです。

食べることに関心を持っておられる方は
パワーのあり余っている人が多く、
聞くだけでこちらまで、元気にさせられますね。


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