山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第66回
男に心配性が多いわけ

前回見たように、
私は喜怒哀楽の「怒」が時には必要だと思いますが、
誰もが避けたいものは哀しい思いをすることですよね。
そして、そのなかでも一番こたえるのは
やはり、身内の不幸でしょう。 

ところで、人生の伴侶を失い、
あとに残された方たちとお話ししていて、
男性と女性でエラク違うものだなあ、と私が思ったことは
一度ならずありました。
というのは、
男性の方たちが先立たれた奥様について
詳しく語られることは滅多になかったものの、
在りし日の姿を心に思い浮かべられていると
それとなくわかる方は
お一人ではなかったのに対して、
ご主人のことが頭から離れないといった女性は少なく、
お話しになっても、
その後にはスーパーの野菜の値段の話になるといった具合で
気持の切り換えが早くて
アッケラカンとされているようにさえ見える方もおられたためです。

そのような場面に立ち会うと、
男の私としては複雑な気持になったのですが、
こんなにも違うのは
女性は幼い頃から、なべておしゃべり好きなので、
人と話をして気を紛らわす方法を
自然と身につけておられるのに対し、
男性は女性より口数が少ないので、
自問自答を繰り返すことが多くなり、
結果として、孤独に苛まれ易いことにあるのかもしれません。
男性はご自分と対話し、女性は他人と対話するということで、
自分自身に矛を向ける男性は、
我が身を食うことになり、元気がなくなるのでしょうね。
私が今までにお目にかかった年配の男性で
心配性な方が女性に比べ多いように感じたのは
そのためかもしれません。

いや、男と女の内面がかくも違うのは
つらいことを解決してくれる万能薬である時間は
男性よりも平均寿命の長い女性に
処方されるためかもしれませんが、
人の性格って年を重ねれば重ねるほど
違いが出てきて面白いものですね。


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