山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第69回
カツアゲに遭って教えられたこと

人間中身が大切といっても、第一印象は外見がすべてでしょう。
私がそれを痛感したのは高校三年生の頃です。
恥を晒すようですが、
私は学校の帰り道、自転車に乗っているときに
カツアゲに遭ったことがあります。
正確に言うと未遂に終わったのですが、
声をかけられたときには厭な予感がして、
ドキドキしながら振り返ってみると
やはり、逆ナンパなどではなく、
二十歳前後の怖そうな二人の男が私を見ていました。
結局、何事もなく魔の手から逃れることが出来ましたが、
この小さな出来事は私が他人にどのような印象を与えているのか、
ということを教えてくれました。

私が言うまでもなく
顔の表情やその方に備わった雰囲気から
人は判断されるのですから、
よく気を配る必要があるとわかります。
若者の場合は元気や明るさがあれば、
よい印象をもたれることは間違いありませんが、
年輪を重ねた方の場合、
同じように感じの良い人になる条件として
品の良さという項目の占める割合が増えるのではないでしょうか?

品がいいというのはお顔は勿論のこと、
服装はみすぼらしくなく、
成金趣味のけばけばしい格好ではないということですが、
私が道を歩いていて気づいたことは
眼鏡をかけておられる年配の方の多くは品があるということです。
これはレンズが目元をはっきりと映すことで、
表情が明るく見えるためなのかもしれません。
そうはいっても、
眼鏡をかけていなくても上品な方も大勢おられますが、
そう感じたのは
目が悪いのに眼鏡をかけることすら億劫に思うような、
身だしなみを気にしない方も
なかにはおられるということかもしれませんね。

ところで、舌の根の乾かぬうちに
昨日のコラムと正反対のことを言って、
矛盾しているじゃないか、とお叱りを受けそうですね。
しかし、外面をよく見せることも大切ですが、
あまりに度が過ぎると
「薄化粧、重ね続けて厚化粧」になりかねないし、
折角の美人も性格ブスだと言われかねません。
そうすると、美人に言い寄った男も
回れ右をするようになるでしょうから、
金銭トラブルを避けるような慎み深さと
足して二で割るくらいがちょうどよいのではないでしょうか?


←前回記事へ 2009年3月21日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ