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          第74回 
          年とって貫禄が出てくる職業 その一 
         年をとることを嫌がる方は多いでしょうが、 
          年をとったほうがいい場合もあるのではないでしょうか? 
          たとえば、世の中には年齢とともに 
          自然と貫禄が出てくる職業があるようですが、 
          そのなかでも、政治家やお坊さんの右に出るものはないでしょう。 
          共通しているのは、専門的な職業なので、素人目には 
          ご本人に実力があるのか、簡単にはわからないところですが 
          それでも、長年その仕事をしておられるのは 
          玄人の世界で、一定の評価があるからだと 
          言えるのかもしれませんね。  
        ところで、町内会の会合や趣味の集まりにしても、 
          若者は実働部隊としても動いても、 
          それを動かしているグル−プのボスは、大抵年配の方です。 
          私の見聞きする限りでは 
          どうやら、黙って端っこに座っていることが大切で 
          若者や新参者が余計な口を利くと、 
          睨まれることが多いように思いますが、 
          これはいいにしろ、悪いにしろ、 
          当選回数が増えるほど、ポストを手にして、 
          発言に重みが出てくる政治家と同じだと言えますね。 
        しかし、いくら早く、 
          当選回数を積み重ねられるからといっても、 
          二世議員を見れば、羨ましいという気持と同時に、 
          普通の家の子供に生まれてよかったと思う人も 
          多いのではないでしょうか? 
          かくいう私も、そうなのですが、 
          二世や三世議員にもなると、生活の心配をする必要がなくても 
          精神的には大変かもしれません。  
          これは、私の想像にしか過ぎませんが、 
          いくつになっても、 
          選挙区では、父親や祖父と比べられることが多くて、 
          それなら、違う職業を選んで、 
          他人と比べられたほうが、余程気が楽だったと思う人も 
          いるかもしれません。  
        しかも、国会議員には、 
          塀の中に落っこちてしまう人や、 
          塀の上を爪先立ちで歩いている人もいるようで、 
          何年かに一度は必ず、クサイ飯を食べる人が出てくるですから、 
          あまり、割りに合わない職業のような気もしますが、 
          ホントはどうなのでしょうね。 
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