山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第76回
のど自慢で健康自慢に

私は日曜日の昼に放送されている
NHKのど自慢を見ることが好きです。
始まってから六十年以上になる長寿番組ですが、
時代とともに
年配の方たちの様子も変わってきたようです。
二十年くらい前などは
オンチの人がステージで熱唱したり、
バックから流れてくる演奏などそっちのけで、
ご自分のリズムなきリズムで歌を歌いきってしまうような人も
珍しくなかったように記憶していますが、
最近では聴くにたえないほど音をハズす人に
お目にかかることは少なくなりました。
みんなカラオケボックスや歌の会で
普段から美声を競っているためかもしれませんが、
歌というのはもともと大衆的なものなのだから、
みんなが上手に歌うようになったのは
昔と比べるとそれだけ歌に時間をかけるだけの
余裕が出来たとも言えるし、
遊びに耽る時間が増えたとも言えるのかもしれませんね。

ところで、以前は審査員特別賞といえば、
出場者の最高齢者が受賞するものと、暗黙の了解がありましたが、
元気な年配の方が増えてきたこともあってか、
いつの間にやら、この老人枠もなくなったようです。

ブラウン管を見ても、私が今までにお会いした方たちでも
八十歳や九十歳になっても元気でカッコいい方はおられます。
その第一条件は姿勢がいいことでしょう。
姿勢のよい方は声が大きくて言葉がハッキリしています。
声を出すことは体にいいとも言いますし、
ストレスなんて吹っ飛ぶのかもしれませんね。
また、のど自慢に出るような、少し目立ちたがり屋で
歌うことが好きな人にネクラな人はいないようです。
それに姿勢がいいと、威厳があるように見えて、
「おじいさん」、「おばあさん」ではなく、
自然とお名前でお呼びしたくなります。

ですので、カラオケなどで歌を歌う機会があれば、
恥ずかしがって歌わない人よりも、
ドラえもんのジャイアンのように、
みんなが嫌がっても、
マイクを離さないくらい元気なほうがいいのでしょうね。


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