山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第78回
優しい人、優しくされる人

私がこんな方のようになりたいと思う人は
いつも優しい人です。
強くなければ生きていけない、
やさしくなければ生きている価値がないと云いますが、
そういった方は年齢が随分と下の私に対しても
エラそうにされるなんてことはなく、
相手の私のレベルに合わせて、お話しされました。
公園でオジサンが
放り投げるパンの塊が大きいと、
鳩は食べやすい大きさになるまで
ついばんでは地面に放り投げる動作を繰り返しますが、
最初から食べやすい大きさにして
口もとへ持ってきてくれるような感じがしました。
単純な私はそんな方にイチコロです。

もちろん、腰が低いことも大切ですが、
年齢を重ねてからも元気でいるためには
周囲から、特に家族から
邪険に扱われないことも大切なのでしょうね。
そう思ったのはこんなことがあったからです。

親子三代で来店されたお客様がおられましたが、
何故だか、おばあさんの元気がないように見えました。
その時は理由がわからなかったのですが、
なんと、小学生の孫がおばあさんに、
ことあるごとに「アホ」と云うのです。
大阪弁の「アホ」は
親しみを表す言葉として知られていますが、
それは仲間うちだけのことで、
年上に使うことはまずありません。
孫が云う原因には
そのお手本があるということですが、
やはり、その母親であるおばあさんの娘も
母親に対して、同じような態度でした。
自業自得だと云ってしまえば、
それまでなのかもしれませんが、
これでは悄気ておられるのも仕方ないなあ、
と私は見ていて、ちょっと気の毒になりました。

年輪を重ねたときに
「人生の小春日和」を迎えられるようだったら
いうことないし、
「晴れ時々曇り」くらいで済ますことができれば
それが一番なのでしょうね。


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