山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第84回
家庭円満で老後は安心

私は人生の山の三合目あたりでウロウロしていますが、
はるか上で山登りを楽しんでおられる方は
家庭円満な場合が多いようです。
家族と同居されているか、いないかは
それほど関係がないように見えます。
たとえ、一緒に住んでいなくとも
家族の写真をお家の壁に何枚も貼っているような方で
子供と音信不通なんてことはないようです。

ところで、チャップリンが残した言葉に
「人生に必要なものは、勇気と想像力とほんの少しのお金だ」
と云う言葉がありますが、
人生を終える頃に必要なものなら、
少しのお金と友人と家族になるでしょうか。
どうせ死ぬならポックリと、と思っている私ですが、
もし、最期を病院で迎えることになった時に、
誰も訪ねてくれなければ、
それこそ死にきれないと思います。

しかし、外国では昔、次のような人生を送った男性がいたそうです。
二十代の頃に山で遭難し、六十年か七十年後に、
その男性は雪のなかから発見されました。
雪に埋もれていたので
冷凍保存の状態だったのでしょう。
なんと、体のどこも怪我はされていなかったそうです。
さながら浦島太郎と云った彼は
テレビをはじめ、見るもの全てが新しく、
かといって、家族や知り合いも既に亡くなっていて
数年後さびしく亡くなられたそうです。

私がお会いしたなかにも、いろいろな方がおられました。
同じ屋根の下に住んでいるにも拘らず、
九十歳を過ぎている
おばあさんの面倒を一切見ないと云う家族がいました。
流石に可哀相に思った隣近所の人たちが
アレコレと世話をされていましたが、
こればかりは本当に驚きました。
また、筆談しないと意思疎通が出来ない
九十五歳のおじいさんが
聴こえることのないテレビのボリュームを大きくして
一人でご覧になっていることもありました。

そんな状況を見るにつけ、
人生いろいろだなあと思いましたが、
家庭円満なら、老後もひとまず安心と
云ったところではないでしょうか。


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2009年4月25日(土)

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