幸せに生きるためのキーワードは「明るく考え・本気でやること」
「趣味はQさん」やる気起しの仕掛け人・山崎きよしさんが笑顔で語る

第18回
「旅が好き、食べることはもっと好き」

Qさん本の中でも、お気に入りの一冊。
丸ごと全部好きです。
表紙からいい。
オシャレです。
装画、本文カットは小島武さん。
1991年新潮社刊、本の帯にはこう書いてあります。

一年のうち三分の一は海外生活。
旅行好きで、美食家の著者が、
豊かな旅を楽しみたいあなたに贈る旅の知恵、美味しいお話。

この一文、読んだだけで腰が落ち着かなくなり、
つばを飲み込む山崎。
さて開くページはいつも決まっている
「ボルドーでかくれワインの味を楽しむ」
「1食のためにボルドーから往復300キロ走る」
Qさんはこう書く

ボルドーに行きたいとかねてから思っていた。
やりたいこと二つ。
ひとつはワインを作っているシャトーの見学、
もうひとつはフランス料理の鬼才といわれる
ミシェル・ゲラールの店で食事をしたい。
その店はボルドーから135キロ南にある。
宿泊が必要だが肝心のホテルは予約でいっぱい、
さすがのQさんも諦めかけたが
「メシを食うだけでもいいから」と考え直して
同行の友人たちに相談した。

この「友人たち」が10組のわれわれ中年(当時)夫婦であった。
ついでにいうと出発まえに
「一流レストランは原則ペアですから」と説明されたあと、
「奥さんでなくてもいいですよ」
とQさんは粋な計らいまでささやいて下さったが、
仲間には、そんな命知らずな豪傑は、ひとりもいなかった。
「たった1食のメシにありつくために135キロを往復しますが
 よろしいでしょうか」と諮ったら
「いい話ですねえ」「優雅な話ですねえ」
仕事の上では多忙を極める人たちばかりだが、休みのときは別。
とことん楽しもうと考えている。
Qさんのご手配で飛行機も全部ファースト、
ホテルもリッツ、バークレー、クリヨンと超一流を選んでいる。

たった1食のために往復300キロも走ることを
粋なことだと受け取る人たちばかりなのである。
バスに乗って3時間余り、8時の予約に9時過ぎにやっと着いた。
食事が終わったとき12時を過ぎていました。

(以下次回)


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