第53回
子育てはお金の教育から
M・Yさんのメールは続きます。
高校生の息子が私に刺激されて
自分も株をやりたいと言い出し、
お年玉などで貯めた30万円ほどの貯金を下ろしてきて
そろそろと取引を始めています。
銘柄などのアドバイスはしますが、
売り買いのタイミングは自分で決めて
「今日○○円上がったら売っておいてね」
といって登校して行きます。
新聞を読むより
ゲームの攻略本や漫画ばかり読んでいる子が多いです。
息子もその一人ですが、株の取引を始めてからは、
少し世の中の動きにも興味を持ち始めたようです。
夜の経済ニュースも一緒に見るようになりました。
ここまで読んで山崎は
「偉いぞ、M・Yさん、あなたは賢母」と叫び、
瞬間、あのQさんの一冊の本の題名が頭に浮かびました。
さらに、M・Yさんは、時代の先を見ておられます。
息子が中高年になる頃は、年金も当てにならない、
社会保障も細っていく、そんな状況の中では、
自分が働くだけでなく、
お金にも働いてもらう技術を
少しでも身につけてもらえればと思っています。
山崎は
「息子様のケースは、今の日本に欠けている、
親が子供に与える金銭教育に大事なヒントを頂いた想いがします」
と書き、掲載了解のメールをお送りしました。
OKのご返事の中に
「たぶん、私が、そうゆう考えに至ったのは、
昔読んだことのある邱先生の「子育てはお金の教育から」
という本の影響があったのではないか、と思います」
と書かれていました。
山崎は、ああ、やっぱり、と合点がいき、
なんだか嬉しくなって、
「こんな素晴らしいお母さん発見しましたよ」
Q先生と読者のみなさまへご報告したくなりました。
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