第79回
「明るく」とは「長所発見」
山崎は着任早々、支店経営スローガン
「熱意こそ人を動かす」
をぶら下げました。
そのワキに静香詩「本気」を張り出し、
これが、みんなの合言葉になりました。
そして
「明るく大きく考えよう」
のスローガンが加わり、
「明るく」は、職員一人ひとりの笑顔からと、
山崎が率先して創り笑顔の練習を始め、
業績向上の原動力になったお話をいたしました。
山崎は朝礼の時こんな話をいたします。
「皆さんの笑顔のお陰で、新規のお客様が、
ずいぶん増えましたね、そして私がお客様回りをしても、
窓口、営業をはじめN支店の評判がよいので嬉しいです、
みんな、ありがとう」
「当店のスローガン「明るく」は笑顔だけではありません
{すべてを明るく前向きに考えて行きましょう}
という呼びかけなのです。
対人関係でも、お互い相手の良いところを見つけて、
認め合うとうまくいくのです。
お客様との関係でも、職員同士でも、
あるいは家族の間でも、同じではないでしょうか」
融資担当者とのミーティングでも、
「この会社の優れたところは、
どこか、この会社の社長の魅力は何か、
バランスシートに載らない、
つまり数字で表現できない財産は何か」を尋ね、
山崎は、これを「長所発見能力」と呼んでいます。
人間にはいろいろのタイプがあります。
振り返ってみると、
銀行員にはプラス思考より
マイナス思考の人が多いように思いました。
山崎も若い時は典型的なマイナス思考でした。
32歳の係長時代、Q先生に出会って、大きく目が開かれ、
「明るく大きく」変身していった経緯を、
これまでお話してまいりました。
|