米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第2回
血圧は下げることが一番大切

血圧を基準値にしておくことは、
きちんと薬を飲めば、それほど難しいことではありません。

しかし、いまでは治療薬がたくさんあって、
お医者さんによって使う薬が違ってきます。
もちろん、そこには医学的な理由があるのですが、
それよりも血圧を下げるということのほうがずっと大切なのです。

つまりどんな薬で血圧を下げるかが大切なのではなく、
きちんと下げておくことがもっとも重要なのです。

専門家はいろいろ言いますが、
薬によっての治療効果はそれほど大きな差ではないのです。
またどれくらい下げればいいのか、よく問題になります。

血圧の薬を飲んでいる人の半分はきちんと下がっていません。
下がりすぎを心配して、薬を全部飲まない人も多いのです。

血圧の基準値は大規模な調査の結果、決まってくるもので、
信頼度は高いものです。
ただ残念なことに多くのこういった調査は
海外のデータを日本で流用していることが多いのです。

日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン」が
2009年1月に改訂され、
正常血圧は収縮期血圧(高いほうの血圧)が130mmHg未満
拡張期血圧(低いほうの血圧)が85mmHg未満となり、
一段と厳しくなっています。

しかし、高血圧の治療をしている人でも大半が、
低いほうの血圧は90以上のことが多いのではないでしょうか。

最近では、家庭血圧計を購入し、
毎日時間をきめて血圧を測って、
それを基準に高血圧の治療をすることが多くなってきました。
お医者さんの前では高くなるのですが、
家では低くなる人が結構いるからです。
だから家庭血圧を元に治療していくことが普通になりました。

家庭血圧の正常値は、高い方が125mmHg以下
低いほうが80mmHg以下です。
もう一度自分の血圧を見直してみましょう。


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2009年7月31日(金)

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