米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第4回
メタボ健診の結果を見たら

昨年から始まったメタボ健診は、
中小企業のサラリーマンと家族が加入する
全国健康保険協会で35.9%、
国民健康保険で30%と非常に受診率が低かったようです。

メタボと騒いでいた割には、
現実ではこの程度の受診率なのです。
まだまだ健康への関心はあっても、
行動が伴っていないということなのでしょう。 

ところで、健康診断が本当に健康なからだを作り出せるのか、
実際には統計的に証明ができていません。
しかし、健康診断で異常を指摘されたときに、
どう行動するかが重要でしょう。

薬を飲むことをためらって
毎年、同じ異常を指摘される人も多いものです。
これでは健康診断の意味がありません。

人間ドックを受ける1週間前から酒を減らしてみたり、
急にダイエットをやってみたりでは、
生活習慣の改善にはなりません。

薬を飲むことを嫌って、
自分の健康法だけでなんとかしよう
ということでは長続きしません。
健康管理はやはりお医者さんのアドバイスや、
血液検査をしながら、長く続けて行かねばなりません。

いまだにコレステロールを一時的に下がると、
薬を止めてしまう人もいます。
こういったことでは、
健康診断が意味のあることにはならないのです。

いまからできる実践的な行動計画を立てて、
それを実行していく、それが健康作りの基本です。

つまり長続きするようにやって行かねばなりません。
自覚症状があるなしだけで、判断することは最も危険です。
高血圧、高脂血症、糖尿病、これらは
初期ではほとんど症状がでません。
だからこそ、血液検査結果から、
対策を考えて行かねばならないのです。

人はどうも自分の健康に関して、楽観的になりがちです。
メタボ健診の結果を見て、
明日からでなく、
今日から対策を考えていかねばならないのです。


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2009年8月7日(金)

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