第6回
老眼にならない方法がある?!
老眼はどんな人にも訪れる老化の証拠です。
手元が見えなくなったと感じるとき、
「とうとう、始まったな」と思うものです。
その原因は、レンズの役目をする
水晶体というものが硬くなってきて、
ピントが合わなくなってくるためです。
人の目は水晶体の厚さを変えることで、見え方を調節しています。
だから水晶体が柔らかい若いときは
すばやく厚みを変えることができ、
遠近両用のレンズとして使えるのです。
しかし、歳を取ってくると、
水晶体の厚さを変えるための
小さな筋肉の働きも悪くなってしまいます。
だからこの小さな筋肉をしっかり動かせば、
老眼が防げる可能性があります。
目の前15センチの位置に、人差し指かボールペンなどを立てて、
その先端を見て、
そのあと5メートル以上先を見ることを繰り返すような
目の運動をすることで、
ある程度老眼の進行を抑えられる
という意見もあります。
しかし、これにも限界があるでしょう。
となれば、老眼鏡を使うしかないと思うかもしれませんが、
他にも方法があります。
ひとつは老眼用のコンタクトレンズです。
老眼鏡は見た目がどうも老人という感じになってしまうので、
それを避けるために老眼用コンタクトは有効かもしれません。
さらに積極的な治療法として、
老眼矯正治療
Near Vision CK(Conductive Keratoplasty)があります。
この技術はすでに
FDA(米国食品医薬品局)の承認を受けています。
高周波を使って、角膜組織にあるコラーゲンを縮めることで、
角膜全体の彎曲を大きくして、
近用視力を取り戻すという方法です。
約3分程度で終わってしまう手術です。
治療後は、老眼鏡が不要になりますが、
将来的には、追加の治療が必要になる場合があります。
これはまだ日本では限られた眼科でしか行われていません。
見た目を気にすることは、若さの秘訣です。
老眼対策もこれからは重要でしょう。 |