米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第8回
脱毛からの脱出

髪はフサフサしていたほうが、
若く見えることは間違いないでしょう。

医学が進んで脱毛が完全に克服されたわけではありませんが、
それでも有効な薬はかなり増えてきました。

一方では民間療法として
「昆布など海草類を食べると髪が黒くなる」などと言います。
しかし、実際にはこれを証明している確実な調査はありません。
食べ物でハゲの予防はできないのです。

また「白髪を抜くと白髪が増える」
ということもよく聞きますが、全く根拠はありません。
「白髪はハゲない」というのは、
白髪のほうが髪が細くなりにくいので、
ハゲにくいということのようです。

「ハゲは精力が強い」ので、
男性ホルモンが過剰に出ているなどとも言われてきましたが、
実はホルモンの量が多いのではなく、
ホルモンを受け取るレセプターというところに問題があるのです。

男性ホルモンが髪の根元にある毛母細胞に影響すると、
細胞分裂が止まって、抜け毛が起きるのです。

この状況が長く続くと、毛母そのものが弱って、
発毛が起きなくなってハゲとなってしまうのです。

ハゲる人とハゲない人との違いは、
男性ホルモンを別の物質に変える酵素の量の違いなのです。
これには遺伝的な要素も関係してきます。

この酵素を抑える薬が医薬品として使われている
プロペシア」(万有製薬)です。
6ヶ月くらい飲まないと効果が出ないようです。

男性ホルモンを抑えるので、
性欲減退などの副作用が起きることがあります。

付け薬としては、「リアップ」(大正製薬)があります。
「リアップ」は毛包に直接作用して、
細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することで、
発毛を促します。

しかし、どちらの薬も脱毛のタイプによって効果が違うので、
すべてのハゲが治るというわけではありません。

もちろん髪だけが若さの秘訣ではないですが、
一度トライする価値はあるでしょう。


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2009年8月21日(金)

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