米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第11回
よく眠る人は健康か?

年齢とともに、どうも眠れない、
眠りが浅くなったという人は多いでしょう。

一般的には、眠れないことイコール病気と考え、
ぐっずり眠らねばいけないと考えてしまいます。

眠るためには特別な枕がいいとか、
なんとかマットレスがいいという情報があふれています。

「よく眠れますか?」という質問をすれば、
ほとんどの人が眠れないと言うでしょう。
つまり、多くの人が常に不眠だと思っていることが
普通のことなのです。

しっかり眠れる人は体力があるなどと言いますが、
まったく意味のないことです。
年齢とともに、深い睡眠に入らないまま、
浅い睡眠に戻ってしまい、
どうしても熟眠感を得ることができなくなってくるのです。

つまり、眠れない、というのは
当たり前のことと考えるべきでしょう。

他にも不眠感が出る理由がいくつもあります。
高齢者では早く寝て、早く起きるようになります。
だから、午前2時に目が覚めるというのは
当然のことになってきます。
また夜間にトイレに起きることが多くなり、
中途覚醒も増えてきます。
さまざまな理由から、年齢的な変化は結局、
睡眠時間を減らしていくことになります。

若いときのような深くて長い睡眠が
次第にとれなくなるものと考えるべきでしょう。

いくら高価な枕にしようが、寝具を最高のものに替えても、
睡眠は実際には変わってきません。
それよりも、睡眠までの環境が大切です。

あまり脳を刺激するようなテレビドラマを見ないようにするとか、
お風呂に入ってからだの温かいままだと眠りにくくなるものです。
もちろん明るいこともダメですし、
音も遮断しなければいけません。

また寝る前に喧嘩をしたり、
1日のいやなことを思い出したりしてもダメです。
眠る前に、まず気持ちをリラックスさせることです。


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2009年8月31日(月)

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