米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第14回
電動自動車と介護

来年あたりから本格的に
プラグインの電動自動車が販売されます。
家庭のコンセントから充電できて、
数百キロ走れる車の登場です。

これは単にガソリンを使わないで走るから
排出炭酸ガスが減るというだけではないのです。

排気ガスがないということは、
家の中まで車を入れても大丈夫だということでしょう。
そうなってくると、家の構造が変わってくるはずです。
さらに介護のあり方も変わるでしょう。

ベッドのすぐ脇まで車が入って来れるなら、
移動も楽ですし、外へ出かけられるチャンスも増えます。

駐車場が必要がなく、その代わり、
ベッドルームに車を入れられるスペースが
必要になるかもしれません。
それこそが本当のバリアーフリーかもしれません。

介護でもっとも大変なのは移動です。
それが車をベッドの横まで付けられるとすれば、
車の形状も変えなければいけないでしょう。

また車に乗ったままドライブスルーのような診察室があれば、
患者が病院へ行くのが非常に楽になるはずです。

電動自動車は介護に革命を起こすかもしれませんし、
住宅事情もまったく変えてしまう可能性があるのです。

車は外の駐車場へ置くということから、
家の中に入れるという習慣になっていくかもしれません。

私たちは家を建てるとき、
自分が動けなくなったときどうしたらいいのか、
想像はしないものです。

しかし、バリアーフリーになっているといかに移動が楽か、
介護を体験するとわかってきます。

ベッドからトイレにすぐに行けるようになっていれば、
ポータブルトイレを使わないですみます。
気分的にもずいぶん違ってくるはずです。

電動自動車がベッドに横付けできる家、
これこそがこれからの家です。


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2009年9月11日(金)

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