第18回
薬で禁煙
喫煙を続けると、
「スモーカーフェイス」と言われ
年齢より老けて見えるようになります。
タバコに多く含まれるニコチンが、
皮膚の毛細血管を収縮させるので、
肌に十分血液がいかなくなり、
乾燥肌を作ってしまうのです。
また、一本のたばこで25mgのビタミンCを壊し、
皮膚の色素代謝に影響して、
日焼けしたような独特の浅黒さを皮膚に残すのです。
ある化粧品会社の調査では、喫煙者では5歳以上も、
色素沈着が進行すると報告しています。
さらに目元・口元、特に鼻の下あたりにはしわが増えてきます。
声もしゃがれた声になり、
これもまた歳を感じさせてしまうのです。
生理的な加齢現象を喫煙によって
さらに加速させているようなものなのです。
もちろんそんなみかけの問題だけでなく、
ガンの発症と関係が深いのはご存じの通りです。
喫煙者は非喫煙者の1.7倍ガンで死亡する確率が上がります。
喉頭ガンに至っては、32.5倍です。
1本吸うと、寿命が5分30秒短くなるという計算もあり、
喫煙者は非喫煙者に比べて、
若死の危険性が70%も高く、
夫が1日20本以上吸うと、
非喫煙者の妻の肺がん発生率は2倍となることもわかっています。
健康で長生きを考えるならとにかく禁煙です。
実際の禁煙で現在医師の処方箋なしで使えるニコチン製剤は
ガムとパッチ(皮膚に貼るタイプ)です。
これはいずれも血液中のニコチン濃度を保つことで、
たばこを吸いたいという気持ちを抑えて、
禁煙に持っていこうというものです。
ただ口や皮膚が荒れてしまう副作用があります。
ニコチン製剤とはまったく違うタイプの禁煙補助薬が
いま使えるようになりました。
チャンピックス(ファイザー製薬)という薬です。
これは医師の処方箋がないと使えませんが
禁煙成功率は高いです。
1日2錠飲んでいると、
たばこを吸いたくなくなってしまうのです。
禁煙に挑戦したいと思うなら、
まずこのチャンピックスを試してもいいでしょう。 |