米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第19
新型インフルエンザの予防接種はどうなる?

新型インフルエンザの問題は、
メディアの過剰報道によって異常な状況でした。

先日アメリカに行っていましたが、
さすがにマスクをして歩いているのは、
観光客くらいなもので、実に冷静でした。

最大の問題点は専門家がテレビなどのメディアにでて
発言しなかったことでしょう。
先日もあるメディアからコメントを求められましたが、
大きな話題がないので、
新型インフルエンザのことを大きく書きたい
というのであきれてしまいました。

そもそも新型と呼んでいるのは、日本くらいなもので、
海外では季節性のインフルエンザと区別していないのです。
つまり新型インフルエンザ騒動は、
日本のメディアの過剰反応が
むしろ大きな問題だったのではないでしょうか。

致死性の高いインフルエンザに
いまにでも変化しそうな報道が、
過剰反応を作り出したのです。

ある専門家にいわせれば、
いまの新型インフルエンザに感染したほうが、
致死性ウイルスに変化した場合、
免疫力がアップするといいます。

ウイルスをカットするN95マスクを含め、
うがい、手洗いがどこまで予防効果があるのか、
大規模な調査もないまま、
慣習的に行われていることも大きな問題でしょう。

医学はすべて科学や疫学で
有益性が証明されたことをやっているわけではありませんが、
費用の面でも大きな無駄をやっている可能性もあるのです。

新型インフルエンザのワクチン接種は
10月後半くらいからスタートしそうですが、
まだ医師会からは連絡がありません。

すでに従来のインフルエンザワクチンは
かなり手に入りにくくなっています。
これも過剰反応が影響しているのでしょう。

これから先は、冷静に反応しなければ、
ますます適正な治療が受けられなくなってしまいます。


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2009年10月2日(金)

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