米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第21回
「仕事ができる脳 意欲の持続」

仕事ができる脳とはどんな脳でしょうか。
何回かに渡って解説していきましょう。

なんのために仕事をしているのか、
まずそこが重要になってきます。
お金を稼ぐため、偉くなるため、
自分の夢を実現させるため、
人によって理由は違うかもしれません。
しかし、もっとも大切なことは、
仕事への意欲が持続していくことです。

ノーベル賞を受賞した研究者は、
ノーベル賞を受賞しようと研究をしたのではありません。

自分の科学への疑問、
好奇心を追求して新しいことを発見して、
それが認められる偶然などがあって、
ノーベル賞を受賞しているのです。

つまりこれを仕事として考えるなら、
お金を稼ぐために
仕事を一生懸命にやったのではないということです。

自分の仕事が楽しい、
働くことがおもしろいという環境でなければだめなのです。
儲かったということがあれば、
ドーパミンという脳内物質がでてきますが、
これは持続しないのです。

ドーパミンがでなくなると意欲がなくなり、
仕事もやる気がなくなります。
つまり簡単に達成できることであれば、
それは意欲の持続にはつながらず、すぐに飽きてしまったり、
やる気をなくすのです。

仕事がおもしろくないと感じるなら、
仕事ができる脳にはなりません。
仕事をしていること自体が
快感になっていく環境を作り出すことが、
仕事への意欲の持続を作り出します。

営業のプロが、
「お客様に笑顔をもらうことがもっとも生き甲斐です」
といういい方をしますが、
これは嘘でもなんでもなく、
まさに自分の仕事の意欲の持続ができている証拠です。

脳活性をすることが、仕事ができる脳になるのではありません。
仕事をしているとき、いかに幸福感を得ているか、
そこが大切なのです。

だから常に仕事に文句を言うようであれば、
仕事の意欲以前の問題になってしまいます。
まずは自分の仕事のおもしろさの発見から始めるべきです。


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2009年10月9日(金)

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