第22回
仕事のできる脳2 完全主義はだめ
なんでも今日中にやってしまおうと思うと、
ついつい残業をして
一生懸命になってしまうことはないでしょうか。
目先の仕事にとらわれてしまうと、
長期的で大きな目標を逃してしまいます。
常にフルパワーでは肉体的にも精神的にも持ちません。
仕事は一生のものです。
いかに力を抜くかを学んで行かないと
長期戦には勝つことはできないでしょう。
今日中にやるということにこだわらない、
まずはこれを実践してみましょう。
つまり今日全部やってしまうと、
達成感を得ることはできますが、
意欲が続かなくなるのです。
つまり翌日ゼロからやっていくとなると、
仕事がのってくるまでに時間がかかり、
その時間が無駄になります。
今日の仕事を8割で辞めてしまい、
明日は残りの2割から始めてみましょう。
残り2割から翌日仕事を開始しますから、
意欲の持続が起きているので、
翌日の仕事効率はアップします。
一生懸命にやって8割で仕事を辞めるのではありません。
まだできるけれど意識的に仕事をやめてしまうのです。
これをヘミングウエイは意識的にやっていたといいます。
脳科学的には、すべて達成すると
やる気物質のドーパミンが枯渇してしまうので、
8割でやめてしまうと、ドーパミンが持続的に出たままなので、
やる気が続くのです。
なんでも一生懸命にやることが
美徳のように教育されてきた私たちには、
非常に難しいことですが、
それを意識的にやってみましょう。
仕事はその日が勝負ではなく、
いかに効率よく楽しくやっていくかです。
苦しいけれどがんばる時も必要ですが、
それが毎日になってくれば、
当然仕事の効率も落ちてきてしまいます。
そうなるとがんばっていても、
ちっともいい仕事ができないということになります。
5時にぱっと切り上げる勇気こそ
仕事ができる脳を作っていくのです。 |