米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第24
うつにならない脳の作り方

加藤和彦さんがうつ病で自殺して、
団塊世代にはショックです。
うつ病は現代病ともいえるものですが、
大きな問題は2つあります。

ひとつは典型的な症状でないので、
うつ病と診断されないことがあること、
うつ病の治療を受けない人が多いことです。

うつ病の8割は薬で治るのです。
治せる病気でありながら、
きちんと治さないことが問題なのです。

これは、うつ病患者さんの独特の行動もあります。
うつ病の治療をしていくと、明らかによくなっているのに、
本人はよくならないと判断してしまい、
薬を止めてしまうことが結構あるのです。
よくなりましたということが言えるようになるには、
かなり改善しないとそう思わないのです。

うつ病の治療は、SSRIという
脳の中のセロトニンを増やす薬が主流です。
セロトニンが増えることで心が安定してきます。

またうつ病の症状が典型的でないと
医者も見逃してしまうこともあります。
頭痛、めまい、ふらつき、胃が痛いといった内科的に
他の病気をイメージさせる症状が主な症状のこともあるのです。
また高齢になってくると
歳のせいで元気がないと周りが思ってしまい、
医者に連れていかないので、
発見が遅れてしまうということもあります。

SSRIが使えない頃は、
ほとんど神経症という診断で、
精神安定薬を使うことが多かったのですが、
その時代は、あまり改善しませんでした。

うつ病に強い脳は作れるのでしょうか。
ひとつは楽観的な考えに切り替えていくことです
つらい状況でも、自分にとってはメリットがあると考えることで
ストレスが解消され、脳への負担が減るのです。
例えば仕事がうまくいかなくとも、
からだに無理がかからなくてよかったと考えるのです。

またウォーキングはうつ病に強い脳を作り出します。
仕事に集中しすぎて
からだを動かすことを忘れないようにしましょう。


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2009年10月23日(金)

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