米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第28回
認知症にならない方法3

食事で認知症の予防ができないかと思うかもしれません。
しかし、食事と病気の関係を研究するのは非常に難しいのです。
というのもひとつの食材だけを
長期間にわたって調べることが難しいからです。

それでも最近のいろいろな調査によって、
認知症になりにくい食事というものがわかってきました。

1)緑黄色野菜
ピーマン、レタスなどの野菜を食べている人に、
認知症が少ないという調査があります。
これは野菜の中に含まれる抗酸化物質が
影響すると考えられています。

人間は酸素を取り込んでエネルギーを作り出していますが、
そのとき同時に過酸化物質という細胞毒ができてしまい、
それをからだの中で防御的に働くのが
抗酸化物質であるビタミンC,ビタミンEです。
野菜の中に含まれるこういったビタミンが
脳を保護的に働くためだと考えられています。
これらはサプリメントでは効果がなく、
やはり野菜で摂らないとだめなのです。

2)カレー
カレーの黄色の元になっているターメリックの中に含まれる
クルクミンという物質が、
アルツハイマー病の原因となるβアミロイドという物質が
神経細胞に周りにたまるのを防ぐことがわかってきました。
カレーは認知症にはいいようです。

3)魚
魚を食べる習慣がある人のほうに、
認知症が少ないことがわかっています。
DHAやEPAと言われる魚の脂が、
脳を保護的に働くのです。
週に一回は魚、それも鰯などの光り物を食べましょう。

4)葉酸
葉酸が減ると脳卒中になりやすくなります。
脳卒中予防は認知症予防につながります。
日本人では摂取量が少ないこともわかっています。
レバーなどに多く含まれる葉酸を摂ることも大切です。


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2009年11月6日(金)

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