米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第30
楽観的になろう 認知症防止5

悩みが多い人ほど、
認知症になりやすいという研究があります。

これは悩み、つまり長引くストレスが
脳をダメにすることがわかっているからです。
ストレスによって記憶の機能に大切な
海馬の神経細胞が壊れてしまうのです。
だからできるだけ、ストレス回避を早くしないといけません。
人間は長引くストレスを回避する機能を持っていないのです。
短期間のストレスには、
そこから逃げ去るということで回避はできますが、
借金があるというような
すぐには解決できないストレスには、非常に弱いのです。

それを乗り切るには、
危機的状況に対しても前向きになったり、
楽観的に考えられるような思考
をしないといけません。
つまり脳の中で考え方の切り替えが必要なのです。

これは長生きと関係してきます。
長生きのお年寄りはみな前向きで、楽観的な方が多いのです。

会社の経営が危なくなったという時、
もしも会社が倒産しても、
また新しい会社を作るチャンスができたと、
前向きになれれば、ストレスを長引かせることはありません。

そのくらいに前向きに考えられる脳であれば、
ストレスに強い脳とも言えるのです。

人間の脳のすばらしいところは、
考え方ひとつでまるで状況が変わってしまうところです。
これも前頭葉の重要な働きと言えるでしょう。

高齢になってくると、前頭葉の萎縮が起きてきて、
そういった柔軟性のある考え方ができなくなってしまい、
ますます脳にストレスを与えてしまい、
結果的に脳の神経細胞を破壊することになるのです。

前向きに考えると
前頭葉の神経細胞が増えることもわかっています。
考えるということが
いかに脳を使っているかということかもしれません。

行き詰まっても、ちょっと視点を変えれば、
脳にストレスをかけずに解決できることが多いのです。


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2009年11月13日(金)

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