第33回
ゲームをする 認知症防止8
テレビゲームをすると脳がダメになるというようなことが、
以前話題になりました。
しかし、今では、
テレビゲームをすると脳が活性化することが報告されています。
海外の研究報告でも、
クロスワードパズルなどの
ゲームをやる習慣を持っている人のほうが
認知症が少ないことがわかっています。
テレビゲームの問題点は、
同じゲームを何度もやっていくと
高得点が出るようになりますし、
慣れが生じてきます。
この慣れこそ、脳にとって問題なのです。
テレビゲームを何度も何度もやっていくと、
コンピュータのプログラムですから、
同じように反応することがわかってきます。
ここで敵が出てくるとか、ここをかわしたほうがいいとか、
回数が増えるほどそれを覚えていくので、
次第に脳に刺激にならなくなっていくわけです。
つまりテレビゲームが上手な人ほど、
それほど脳を使わないでもできるようになってしまうわけです。
テレビゲームも新しいゲームをどんどんやっていけば、
毎回刺激になるので脳を活性化させるにはいい方法なのです。
囲碁将棋では、ルールは簡単ですが、
展開が無限に近いので、毎回違った変化をします。
だから脳を活性化していくわけです。
麻雀で脳を活性化するなどと言いますが、
確かに麻雀も転換が複雑ですからいいと思います。
いろいろな会話もはずんきます。
ただし、座りっぱなしで長時間、
タバコの煙の中という環境であれば、
麻雀をする環境のほうがマイナスになってしまうでしょう。
日本で作られた数独という、
1から9の数字を入れていくゲームも、
非常に脳にはいいものです。
海外では日本以上に普及しています。
こういったゲームは鉛筆さえあれば、
一人でもできるということがいいでしょう。
認知症予防のために、
自分の環境にあったゲームを上手く使っていくべきです。 |