米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第35回
地図を描いてみよう

地図を描くのが苦手な人、得意な人がいます。
これは右脳の空間的な認識力の違い、
普段の観察力などが影響します。

人に自宅までの地図を上手く教えられますか、
苦手という人は、やはり練習が必要でしょう。
練習をすれば、右脳的な空間認識能力が身に付いて、
脳が元気になるはずです。

関心のないことは覚えない」。
これは記憶の大原則です。
あなたが地図が描けないのは、
普段歩いている道の環境に興味がないからです。
どこにどんな店があり、なんという名前が表札に書かれているか、
正確に書ける人は少ないと思います。

いつも買い物で寄っている八百屋さんや
肉屋さんは覚えているかもしれません。
でも、普段あまり利用しないブティック、
花屋となればどうでしょう、思い出せないのではないでしょうか。

関心のない店の名前は、
毎日店の前を歩いていても覚えていないものです。
それが記憶の特徴なのです。

ところが、地図を書こうと思えば、周囲に目を配って、
なにがあるか一生懸命に記憶しなければなりません。

女性は空間的な感覚が男性より劣り、
「地図が読めない」などといわれています。
自分の周囲の空間を意識し、右脳を鍛えるためにも、
まずは身近な地図を描いてみることです。

重要なのは、それを他人が見て、
自宅までたどり着けるかどうか。
自己満足の地図では意味がありません。

地図を書き始めると、
紙が足りなくなってしまうということがあるでしょうが、
それこそがあなたの脳が空間的な把握がしきれていない証拠です。

一枚の紙に地図を描くには、
全体の大きさを思い描けなければダメです。
まずは出発点と到着場所を先に書き込み、
間を埋める作業をしましょう。


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2009年12月4日(金)

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