第36回
美術館へ行こう 脳を元気にする方法
最近では、
とくに地方に魅力的な美術館がたくさんできました。
いままでは美術館というと、
ゴッホ、セザンヌなど印象派の画家の絵が集められて
展覧会が行われていました。
そこへものすごい数の人が集まるので、
絵を見ているのか人を見ているのか、
わからなくなっていました。
ところが最近の地方の美術館は、
建物自体が有名建築家の作品であるので、
建物を見るだけでも、非常に脳の刺激になります。
金沢21世紀美術館、直島の地中美術館、
庭がすばらしいことで有名な足立美術館など、
特徴のある美術館がたくさんできています。
そこでまずは外観からじっくり見てみましょう。
美術館というと、
あまりの美術品の多さに圧倒されてしまい、
見ていると疲れてしまうのが本音でしょう。
しかし、それは音楽をBGMで聴くのと同じで、
記憶にあまり残らない見方になってしまいます。
美術館へ行ったら何も全部見ることはないのです。
自分が見たい絵を決めておいてそれをじっくり見るとか、
ざっと見て印象に残った作品をじっくりみる、
そんな見方がいいのです。
絵を描く時間というのは、
画家が何日、何年という時間を費やしています。
だから、一瞬でその絵を理解することは難しいでしょう。
感動し脳を刺激するには、やはり1時間以上、
その絵の前に立って眺めてないとだめなのです。
絵を眺めるのは右脳刺激になりますが、
そこに描かれている意味を見いだせば
左脳も使ったことになります。
広い美術館を歩くことで、
右脳の空間的な認識能力を刺激します。
絵を見ながら歩くことも脳にいいのですから、
まずは自分が好きだと思う絵を探すつもりで歩き回っては、
どうでしょうか。 |