第37回
「脳を元気に」 視覚情報をカット
私たちの日常は視覚的な情報が8割と言われています。
これは人間がとくに視覚情報処理が進化したために、
情報処理が早くなっているのです。
そのためにどうしても視覚に頼ってしまうのが、
現代の人間なのです。
そうなってくると他の感覚、触覚、嗅覚、味覚などを
意識するチャンスが減ってきてしまいます。
だから新しい刺激を脳にするには、
できるだけ視覚に頼らない刺激がいいということになります。
一番簡単なのは、目をつむって食事をしてみることです。
何が口に入ったのかわからないですから、
脳は触覚、味覚などをフル回転させて、分析します。
堅さや味などを考えながら食べるわけです。
それこそが新しい刺激なのです。
いつもなら目に見えたもの、
例えばトンカツであれば、
見ただけでトンカツの記憶を脳の中でひっぱりだして
トンカツの味を想像してしまうのです。
食べてからトンカツを味わう
ということをしなくなってしまうのです。
また夜、家に戻ったとき、
明かりをつけないで部屋に入ってみましょう。
視覚情報がないといかに不安になるかわかると同時に、
手探りで歩いて、空間を想像するしかありません。
しかし、暗闇の中で空間を想像することは右脳刺激なり、
これも新しい体験であり、刺激なのです。
携帯電話でメールを打つときも、
ブラインドタッチに挑戦してみましょう。
細かな指の動きが要求されるメールでは、
より細かな指先の動きが必要です。
これも位置関係を脳に描いていないと打てませんから、
右脳刺激には非常に簡単な方法です。
音楽を聴くときも、
目を閉じて音楽だけに集中してみましょう。
BGMのように聞き流していた曲をしっかり聴くことで、
それだけでも脳へ刺激となっていくはずです。 |