第39回
とにかく歩こう
健康で脳が元気に長生き、
それを本気で考えるなら、とにかく歩くことです。
これはいまいろいろな健康法がありますが、
疫学的にも証明されて、メタボ対策にもなる方法は、
やはり歩くことなのです。
歩くと言っても、1日1万歩を歩く必要はありません。
ちょっと息が切れる、
口笛が吹きながらだとキツイくらいのスピードで
1日30分から40分歩きます。
炎天下で全力で走り回るようなスポーツは、
かえって体にダメージを与えます。
適度な運動が非常に大切なのです。
歩くと脳へ行く血液が増えるので、
実際に記憶に関係する
海馬の毛細血管が増えてくることも証明され、
記憶力もアップします。
さらに脳の神経細胞を活性化させる
脳由来神経栄養因子が出るので、
脳の神経細胞どうしのネットワークが作りやすくなるのです。
30分といっても、続けて30分歩く必要はありません。
10分間を3回でもいいのです。
さらに重要なのは、
歩くときに、周囲に意識を持っていくことです。
つまり、季節の変化を感じるために植物に目をやったり、
新しいお店を発見したりと、
街中の変化にも気を配ること。
また、歩くための理由を作っておかないと、
なかなか続けることはできません。
朝、パン屋さんまで行くとか、
おいしいコーヒーを飲むというような目的を作って、
歩くことを続けるのです。
もっとそこに必然性を持たせるなら、
あまり買い置きをしないで、
毎日スーパーに買い物をするとか、
タクシーにはできるだけ乗らず、
乗ったとしても家の手前で降りるとか、
1000円分乗ったらそこから歩くとか、することで、
少しでも自分の歩行距離を伸ばす用に努力してみましょう。
そのためにはまずは
高性能の歩数計を買ってみてはどうでしょうか。 |