米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第42回
黙って聞く習慣

やたらに自分の意見だけを言う人がいいます。
最近の若い男性は自分のことしかしゃべらず、
きちんと話を聞いて、
相手の話に相槌を打てないと、若い女性が言います。

年をとるとともに人の話に耳を傾けなくなるものです。
それは“自分流”のやり方に妙に納得していたり、
自己満足している危険な状態と言ってもいいでしょう。

「最近の若い者は…」
とつい口走ってしまうようなら、
脳がすっかり固くなってきた証拠です。

つまりそれだけ他人の話を聞かなくなっているとも言えます。

他人の話が聞けないということは、
脳の中に、新しい回路が作られにくくなっているということです。

他人の話をじっくりと聞ける人は、
まだ「脳が柔らかい」ということなのです。

だから、講演会などへ行き、
有名な人の話を聞くことをおすすめします。
ためになるというだけでなく、
聞こうとする態度そのものが重要なのです。

「どうせ人の話なんて自分には関係ない」
と思ってしまえば、
脳を活性化するチャンスを失ってしまいます。

人の話を聞くチャンスを増やしてみましょう。
講演会の内容を理解できるかということより、
まず聞きに行ってみること。
その姿勢が脳を活性化していきます。

また同僚との会話では、聞き役に徹してみましょう。
どうしても相手の話をよく聞くまえに、
自分の意見を言いたくなりますが、
それをぐっとこらえてみましょう。
自分の意見がより深いものになるはずです。

医者も患者さんの話をいかに聞けるかが、
いい医者の条件です。
どうしても自分のペースで診療をしたくなるので、
患者さんの話を途中で止めてしまうものです。

それでは患者さんの本当お悩みを聞くことはできないのです。
それと同じこと、しっかり相手の話を聞くことで、
自分の意見もしっかりしてきます。
それだけ脳が刺激されたということです。


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2009年12月28日(月)

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