米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第43回
アクション映画で脳を刺激

どうしてアクション映画や
ドラマを見るとドキドキするのでしょうか。

実はこれも脳の非常に重要な働きのせいなのです。

脳にあるミラー細胞という特殊な神経細胞は、
相手の行動を見るだけで、
相手の動かしている運動神経と同じところが
興奮することがわかっています。

つまりアクション映画で、走って逃げる所を見れば、
自分の実際に走っているのと同じ運動神経が刺激されるのです。

だからこそ、アクション映画を観ると
疲れてしまうような感覚になるのです。

お腹を抱えて苦しそうにしていると、
その痛みが想像できるのも、ミラー細胞の働きです。
相手を思いやる心にも通じるのです。

私たちは脳のミラー細胞が働くことにより、
実際にやらなくても
同じ経験ができるような仕組みを持っているのです。

またアクション映画は軽度のストレスを感じさせてくれます。
長く続くストレスは、
からだにとってマイナスです。
免疫能力を低下させてしまうこともありますし、
脳神経細胞にダメージを与えることもわかっています。

しかし、映画のハラハラドキドキは、
自分が被害を被ることはない、安全なストレスです。
脳に軽度の緊張を与えることで、
脳はアドレナリンによって脳血流も増えて、
脳の機能はアップします。

だからアクション映画のあと、
妙に元気になって仕事をやる気にもなるのです。

単にリラックスするだけでは脳にはよくありません。
軽度の緊張を作り出し、
そこから解放されることで、よりリラックスも深くなります。

いずれにしても、ミラー細胞の働きで私たちは興奮したり、
リラックスできているのです。

気分転換というだけでなく、
仕事に集中するためにも、
ちょっとアクション映画を観ることは良いことなのです。


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2010年1月4日(月)

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