第44回
机の上の整理で脳を刺激する
空間的な感覚は、
あまり意識しないで普段使っています。
この大きさならここに入るだろうとか、
はがきくらいの大きさだから、
この箱でいいだろうとか、
ものを収納するときにとくに使っている能力ですが、
あまり意識して使うことはないかもしれません。
また地図を見たり、
方向や場所を意識するとき空間的な能力が必要になります。
そんな空間を認識する能力を刺激する方法として、
机の上の整理があります。
机の上の整理と関係ないように思うかもしれませんが、
どこに何が収まるのか考えることも
空間的な右脳刺激になるからです。
ただその整理の仕方には少し工夫が必要です。
ただ機能的に優れているように整理すればいいのではないのです。
つまり、それも使いやすさというより、
片づけたあとの見てくれの良さを優先してみるのです。
それでは、多少の使いにくさができますが、
そこに意味があります。
使いやすい整理をすれば、
右側に筆記用具や電話機がきますが、
それを無視して、すっきりする並べ方だけを考えてみましょう。
ある種のパズルのようなもので、
意外な収納方法を思いつくはずです。
これは自分の思考方法のチェックになります。
新しい挑戦をしているようで、
次第に脳は同じようなことをくり返してきたり、
慣れたことしなしなくなります。
強制的に無理な方法をとらないと、
私たちはどうしても同じようなことをしてしまいがちです。
つまり机の整理をすると言っても、
結局同じような片づけ方しかしないわけで、
それでは脳を刺激することにはならないからです。
見て綺麗だが、使いにくい机の上こそ、
脳を刺激する整理の仕方なのです。
新年から挑戦してみてください。 |