米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第50回
脳を育てる上手なほめ方

子供の脳の育て方として、ありがちなのが、
絵が上手な子供がいれば、
「才能があるねえ」とほめてしまいます。
しかし、脳を育てるには、その褒め方では駄目なのです。

つまり才能を褒めると、うまくいかなくなったときに、
才能がないから駄目だと思ってしまい、
努力をしなくなってしまうのです。

子供の教育では、つい才能を伸ばそうと思いがちです。
大人の場合も部下の仕事を見て、仕事ができると、
こいつは才能があるという評価をしてしまいがちです。

こういったことで、部下を育てようとすると、
困難な状況になってときに、
子供と同じように才能がないからと言って、
努力をしなくなってしまう危険があります。

つまり、才能を褒めていては、脳を育てることにはならないのです。

人間の脳は結局、努力しないと
進歩しないようにできているとも言えるでしょう。
安易な方法によって、脳活性や記憶力がよくなることはないのです。
つまり、常に努力という負荷をかけ続けないと、
脳はよくなっていかないということです。

そのためには、才能を褒めるのではなく、
努力したことを褒めるべきなのです。
結果を問題にするのではなく、
努力している過程を評価していくこと、
これによって努力型の脳に変化していくことになります。

これは自分のことを考える場合も同じです。
俺には才能がないと言って、何もしなければ、
そこでその人の脳の進歩は止まってしまいます。

努力を続けられることで、自分を評価していくべきなのです。
脳を変えていく努力の積み重ねによって、
大きな成功へ向かっていくのです。

才能のあるなしで脳の評価しないことです。
がんばり続けること、これが本当の才能と言えるのです。


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2010年1月29日(金)

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