米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第51回
ベストセラーの回りの本を買う

毎日本を読む人に認知症が少ないという研究データがあります。
それほど読書は脳にとって重要な意味があるのです。

電子ブックの時代になろうとしていますが、
文字を読むということには何も変わりはありません。
問題はどんな本を読むかです。

今や書店には新刊書があふれて、
どの本を買ったらいいのか迷ってしまいます。
いろいろ探して結局何も買わずに出てきてしまうという場合や、
いろいろ探すのが面倒なので、
つい売れている本を手にしてしまうものです。

本から知識や情報を手にするわけですが、
ベストセラーのように売れているものだけを追いかけていては、
人とは違った情報を持つことができません。

本来は、気になる本を
「自分で選ぶ」という行為が重要なのです。

ベストセラーというのは、書店へ行く前に、テレビや新聞、
雑誌などで見て、よく知っているので、
無意識のうちに手にしてしまうのです。

人間の脳には、一度見たもの、
なじみのあるものを選びやすいという働きがあるからです。

だからこそ、ベストセラーではなく、
その周辺に置いてある新刊に目をやってみましょう。
書店ではベストセラーに
関連するような本を置くことも多いのです。

他人より少し違った情報を持っていることは、
ビジネスや仕事の上でも有利になります。
できる限り違う視点の本を手にできれば、
あなたの脳はいつもとは違う刺激を得ることができるはずです。

読み慣れた著者の本では、
どうしても限界があります。
いつもは手にしたことのない著者、
あるいはジャンルの本を買ってみましょう。

本を読む傾向というのはどうして偏ってしまうものですが、
ベストセラーの周辺に置いてある本
というくくりで本を探していけば、意外な発見があるはずです。

意外な本に出会うことができれば、
あなたの脳は、いつもの読書より、
さらに活性化されていくはずです。


←前回記事へ

2010年2月1日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ